女三人

うちは、両親と姉がひとり、そして私の四人家族です。幼少期から反抗期、成人をむかえて姉と私の結婚と、それぞれの節目でちょっとした衝突もありましたが、それなりに仲良く暮らせていたと思います。
 今は姉も私も家庭を持って両親とは離れて暮らしていますが、二週間から一か月に一度は、母、姉、私の三人で食事に出かけています。食事の内容は、お寿司やビュッフェ、イタリアン、焼肉などその時の気分でなんとなく決まります。女三人寄ればナントカ、と言いますが、私たちの場合はまさにそうだと思います。テーブルの上にさまざまに並んだ料理をそれぞれ思うように食べながら色々な話をします。私たち女三人は、昔からそうだったのです。パンやお寿司、パスタ、サラダのレタスなどを、誰の目も気にすることなく思うさま頬張り、大笑いもします。一人が映画の話をすれば、出演している俳優の話になり、そこから俳優が出ているCMの話へと移り、そこで別の誰かがCMを観ていた時に起きた出来事(たとえばコップのお茶をこぼして夫と口論になったなど)へと話題は変わり、なかなか尽きることがありません。
 昔から話好きな私たち母子の変わらぬ食事風景ではありますが、やはり話題となることは変わっていきます。姉と私が二人とも結婚した今では、話題は専ら各自の夫と家事のことです。夫の愚痴を言っているようで、遠回しにのろけているようにも思える微妙な話。学生のころ、部活での愚痴やお小遣いの交渉、恋の話をしていたあの頃のことを思えば、ずいぶん感慨深いです。そして母は、どんなときも私と姉が繰り広げる話題を軽々とこなし、そして最終的には父の話になります。
 話題になることは変わっていっても、いつまでもずっと三人で食事がしたい。それぞれの夫の妻でありながら、夫たちの目を気にせず思うままに大口を開けて食事を楽しむのが私の楽しみであり、願いです。